コラム

『小型犬は散歩しなくていい』は本当?嘘?

よく「小型犬は散歩しなくて大丈夫」という意見を聞きますが、それは大きな間違いです。たしかに他の犬種と比べると、小型犬に必要な運動量は少ないですが、小型犬にとっても適度な運動や散歩は筋力向上やストレス発散、充実感や幸福感につながります。人間も同じでずっと室内にいると閉塞感を感じたりやる気をなくしたりしますから、おなじですね。
では、犬自身が運動不足と感じるとどんなサイン、様子を見せるのでしょう。観察してみましょう。

1.落ち着かない様子で室内をウロウロしたり、走ったり、自分のしっぽを追いかけ回したり、その場で穴を掘るしぐさを何度も繰り返したりする場合は少し体を動かしたくてストレス状態にあるのかもしれません。

2.飼い主に「遊ぼう」と催促してくる頻度が増えた時。犬は年齢に応じて適切な運動量が変化します。子犬の時は少しの運動量でもエネルギーを発散させ満足できていたけど、大きくなるとより多くの運動量が必要になります。室内での遊びももちろんですが、散歩の仕方や距離なども工夫してみるのもいいでしょう。

3.以前に比べてぽっちゃり体形になった。これはあきらかにわかりますね。抱っこしたときに前よりずっしりしたなとか、見た目がまるっこくなったとか感じたら肥満になっている可能性が考えられます。犬の生活習慣病としても注意が必要な肥満は、食事量と運動量が適切でないと起こりがちです。

4.少し動いただけで息切れするようになった。少し動いただけなのに息切れしたり、疲れた様子を見せる様になった場合も日ごろの運動不足が原因で体力や筋力が衰えている可能性があります。

運動不足になってくると、イライラする様子を見せたり、他の行動でストレス発散しようと問題行動に移る犬は少なくありません。無駄吠えしたり、クッションなどを破いたりとそんな様子が見受けられたらストレスを感じているサインかもしれません。
今の時期は暑さもあり運動不足になりがちですが早朝や日が暮れて涼しくなってから、水遊びなどで気分をかえてあげるのもいいかもしれませんね。